8月のある日、急に「おしゃれしたい〜」という欲が出てきた。
でもこの「おしゃれ」って少し厄介で、
服を買っておしゃれを楽しみたいのではなく
服を作っておしゃれを楽しみたい感情だった。
でも、せっかく作った服を着ても体型がだらしなかったら台無しなので
ダイエットも並行して取り組むことにした。
既にある服を全て捨てて手作りの服に差し替えたいというわけではない。
毎日暑い日々を過ごしてた時気づいたことがあった。
それは「白Tしか着てなくない?」ってこと。
そろそろ買い替え時期を迎えそうな白Tを前にして
また似たような白Tを買うのはもったいないと思ってしまったのだ。
色が同じなら、生地の在庫をそこまで抱えなくて済むし
なにより半袖でボタン無しなら自分でも作れそうだと思えてきた。
同じ2000円を使うなら
材料に使いたい。
それを使いながら好きなように好きなペースで白Tを作りたい。
同じ白Tだって型紙によっていろんなデザインになる。
既存の白Tから型紙に落としたり、
洋裁本にある型紙に手を加えてみたり、
自分の納得いく型紙を求めていろいろ試行錯誤してみたい。
作る過程も含めて「おしゃれ」をしたくなったのだ。
白生地を求めて大手の手芸屋(ユザワヤ、オカダヤ、トーカイ)に行ってみた。
小物を作るような生地はいろいろあるのに、Tシャツで使えそうな生地はなかった。
かろうじて、オカダヤにはあったものの種類が1種類しかなく選べる状況ではなかったし、高かった。2600円。
調べてみて分かったのだが、
【服地屋】という種類のお店があるらしく、そこを当たれば服で扱うような生地に出会えることが分かった。
小さなお店が多い。
行ってみると…完全に趣味の世界だった。高い。無印で白Tを買った方が安い。
いろんなお店で生地を見ていくうちに
理想の生地が徐々に分かってきた。
無印良品で売ってるような天然素材系の生地で作りたい。
天然素材といえば…とひらめいたのが【古きもの】だった。
化学繊維がまだ普及していなかった昭和中期以前の着物。
今は高齢化社会。
着物を手放す人が結構いるのではないかと思い、
市内の古きもの屋さんへ行ってみた。
昔からある商店街の脇に位置する小さな古きもの屋さん。
中古ということもあって結構状態が悪いものもあったけど
探してみるといいものもあった。
念のため着物の内側に縫い付けられている生地の成分ラベルを確認すると「ウール100%」。
でも無地の白はなかった。
値札がなかったので店主に聞くと500円だと言う。
紺色に朱色の花模様が散りばめられた着物と、
黒の生地にしぼの模様がある着物の2着を買ってみることにした。
さっそく家に帰って
縫い目を解体すると、手縫いの美しさに魅了されてしまった。
全部手縫い。そして全部縫い目が分からない仕上がり。
魔法すぎて感動して縫い目を解きながらノートに構造をメモしていった。
全部解くと、布は2種類の幅で構成されていたことが分かった。
洋裁だと体型の属性を決めて、パーツごとに裁断して縫い合わせる。
着物は身に纏えるゆとりのあるサイズで作っていく。
面白い。
この手縫いの美しさを白T作りにも入れたいと思った。
着物を1着解くのに3日間かかる。
そしてウール100%なだけあって、裁断すると毛がすごい落ち、ロックミシンで端の処理をすると毛がロックミシンの内部に入ってしまい、内部を刷毛で掃除しながら作業することになった。
これはTシャツ向きではない。
ロングスカートやカーディガンを作ることにした。
着物1着で、タックのロングスカートが作れ、一部パッチワークの五部丈の袖のカーディガンも作れる。
裁断と端の処理を終えてあとは縫い合わせていくだけなんだけど、
ロングスカートはウエストベルトを本体に縫い付けるところで止まっていて
カーディガンはまだ縫い付けていないまま。
9月に入る頃、手頃な無地の白生地を手に入れられそうなお店を発見してそれどころではなくなった。
日暮里には「日暮里繊維街」という商店街がある。
日暮里駅、鶯谷駅、三河島駅から歩いて行ける位置。
90店舗もあるから、事前にYouTubeで調べてどの店が自分の欲しい生地を扱っていそうか、目星を付けて行った。
その中でドンピシャすぎるお店を発見した。
これ!これ!こういうお店だよ〜〜〜
綿素材の白生地、麻素材の白生地、綿と麻の混紡の白生地、
微妙に違う素材の手触りや雰囲気を見比べて選びたかったのよ。
もうここに行くしかないと思って行ってきた💨
白に脱色する前の生地(ベージュ)と脱色後の白色の生地の2種類の中で
何種類もの生地が並んでいた。
洗濯前と洗濯後の生地の表情の違い、
綿と麻の配合が微妙に異なり加工もさまざまな生地がたくさん並んでいた。
なかでも手触りがとろけそうだったのがオーガニックコットン。
2重ガーゼのオフホワイトを買った。2mで2000円。
店頭では1mで袋に入れられて並んでいたけど、お店の人にお願いして2mを在庫ロールからカットしてもらった。
白Tに使えそうな綿の生地も買った。
これも2重ガーゼのオフホワイト。
2mで1200円だった。
もう一つすんごく薄手でいい感じの生地を見つけて買うことにした。
綿と麻の混紡で晒し。防縮加工がされている。
縦に波打った凸凹ががあり、これをブラウスにしたくなった。
2mで1000円。
破格。
今は理想の生地を漁っている段階だけど
ある程度定まってきたら10m単位で購入するつもり。
5着作れる。
お店の人にいろいろ聞いたら
通販もやっているようで、そこに品番を書かないといけないということを知り、
自分の買った生地の見本生地のハンガーに記載のある品番を控えることにした。
白Tよりブラウスを作りたくてうずうずしてきたので
先にブラウス作りをすることにした。
いつものように端の処理はロックミシンでと思っていたが、
生地を観察すればするほど繊細で一筋縄ではいかない予感がした。
手縫いで全て行おう
薄すぎて縦糸と横糸の歪みが心配なので
手縫いで状態を整えながらじっくり作業を進めていった。
昨日、見頃に裏衿を縫い付けた。
表衿と裏衿を閉じたら完成する。
完成したらまた投稿したい。